HMの自作キーボード用PCB、「Xu」を最速で手に入れたので中身を見ていきます。
記事の内容は更新していく予定です。更新logは章末に記載されています。
HMとは
普段ゲーミングデバイスを愛してこよない私ですが、HMというメーカーのことを知ったのは割と最近です。中華系動画サイトを閲覧しているときに「loong66rs」というデバイスを開封している人がいたのが興味を持ったきっかけです。
HMとは「Hemu Electronics」の事で中国でキーボードのパーツを販売しています。
日本での代理店ではUnique Device Findsさんなどがあり、Loong66rs、XuのPCBを販売されています。(現在品切れ)
https://www.ud-finds.shop/
開封
Xuの外装には女の子の絵柄が描かれています。側面にはメーカー名の和沐とスローガンが記されています
(都合により既にスイッチプレートに取り付けてありますが箱から出した段階では装着されていません)
内容品はこの通りです。
- Xu PCB
- FR4固定プレート
- ネジ*8
- ネジに対応するL字ドライバー
- sandwich cotton
- 軸受パッド
- GATERON Jade*70個
- チケット
- アクリルスタンド
前作のLoogn66rsにはチケットやアクリルスタンドがついてこなかったと聞いたため、このXuがFinalmouse Masterpieceの購入権のようななんらかの効力を持つものなのかは不明です。
かわいいので机にでも飾っておきましょう。
炊きそうになった時にきっと心を落ち着かせてくれます。
キーボードの組み立て方
前述したとおり、これは既製品のキーボードとは異なり自分で組み立てることが前提の自作キーボードキットです。
ケース、長尺キーに対応するスタビライザー、USBケーブル、キーキャップ等は自分で用意しなければなりません。
Xuを組み立てるまでの動画が公式より公開されています。
https://t.co/rU41RQp71D
これを見ても理解できない場合がほとんどだと思います。
そんな時は283さんの記事がかなり参考になるのでこちらをどうぞ。
note-283
この動画にしたがって組み立てられれば、あとはもはやキーキャップを取り付けるだけです。
HM Xuは60%キーボードながら特徴のある配列をしていて、右下に方向キーが収まっていてスペースキーはロングスタイルと3分割スタイルを選ぶことができます。
3分割のスペースキーは最も左のキーはスペース、残りはctrlとshift、のように別の機能を付与することができるため本来小指でする操作を親指で出来るという利点があります。
キーの左右に小さな隙間がある場所がスタビライザーが必要な個所です。スペースキー部分を見ればわかる通り、真ん中にスイッチ、左右端にスタビライザーをつけて一本として扱う方法。
四角い場所すべてにスイッチを取り付け4つのスタビライザーを用いて3分割スペースバーとして扱う方法があります。
完全に好みの問題ですが私的にはロマンがあるので3分割を推します。
別途購入が必要なパーツ
PCBキットを買うこと自体は簡単ですが、キーボードを完成させるうえで重要なのが自分で選ぶパーツです。
ケース
Loong/Xuはいずれも60%キーボードなのでその大きさに沿ったケースを選ぶ必要があります。
amazonやrakutenなどで「GH60 ケース」などと検索すれば様々な種類のケースがヒットしますが、個人的にはaliexpressやtaobaoでの購入をお勧めします。
理由としては単純に国内で購入できないようなケースの種類があることや価格の安さが挙げられます。
日本製のケースというものはほとんど存在せず、中国製造のOEMだったりするので中国系通販で買ったほうがお得です。
もちろんリスクもありますし万人にそれができるとも思いませんので不安な方は国内サイトで買うのが吉だと思います。(実際、こんな記事を見ているのは海外通販なんてお手の物の人が多いとは思いますが)
私は重厚感を求めアルミ削り出しのダイヤモンドカットのケースを購入しました。
スタビライザー
前述したとおりスタビライザーという、安定させるためのパーツが必要です。
潤滑油の有無であったり、細かな差で打鍵感で差が出るパーツです。
ねじ止め式とマウントプレート式がありますがXuのプレートに適合するのは「マウントプレート式」のスタビライザーです。
2Uという大きさのものを5つ用意する必要があります。
私が購入したのはこちらの商品です。良い使用感だったとXuにつけた人からのレコメンドがあったためこちらにしました。
amazon等では4つ入りで1000円くらいのものが多く、5つ必要な場合2セット購入なので無駄が出てしまいます。
ですがこちらはファクトリールブ済み、7個入りなので十分です。さらに価格も20元=400円強なのでとてもコスパが良いです。
また、UDFさんでもEverGlide製のスタビライザーを取り扱っています。多少値がしますが物はいいはずです
UDFINDS-EVERGLIDE
タオバオで注文していたスタビライザーが届きましたのでそちらの取り付けを行います。スイッチ取り付け部の左右にある長方形をまたぐように取り付けるのですが、向きがあるので注意が必要です。
長方形の短辺に凹みがある方にスタビライザーの銀色のシャフトを合わせて突出している部分をプレートに引っ掛けて押し込みます。
この取り付け向きは場所によって変わるので注意してください。
その後スイッチを取り付けて完了です
キーキャップ
ここが多くの人を悩ますと思います。
3分割スペースキーの特殊さ故、「このキーキャップを使えば3つのスペースが使える!」というものがほとんど存在しません。
3分割スペースキーは左から2.25U,1.75U,2.25Uの大きさです。
amazonにてスペースキーキャップのみの商品があるのでこちらを買えば揃いますが、文字キーと色はズレますし、正直お勧めしがたいです
私が購入したのはSikakeybというメーカーのキーキャップです。こちらのキーキャップは3分割スペースにも完全対応しています。
sikakeyb公式ストアで購入することもできるのですが、すべて黒やグリーンが基調で暗めです。
taobaoの公式ストアではブルー(今回購入)、パステルグリーンなどもあるためtaobaoをお勧めします。
フォーム材
これはPCB部分とケースの間に取り付けるスポンジのようなものです。緩衝材としての役割はもちろん打鍵感の向上にもつながるパーツです。今回はタオバオでKelownaのporonを購入しました。LE-20 3mmを2枚購入しました。
ネジ取り付け部に穴も空いているので敷けばそのままpcbを取り付けられます。
3mm一つだと不安で2枚購入しましたが、結論から言うと一枚で大丈夫です。
こちらのフォームは柔軟性にも優れていて充填率も十分でクッションとしての役割をしっかり果たしています。
ソフトウェア
hm xu/loongには専用のソフトウェアが存在していて、公式のQQグループあるいは代理店のサイトで公開されているものを使用することで各種設定が利用可能です。
(5/15現在日本代理店のRabbit0さんのサイトではリンクが削除されていてソフトウェアにアクセスすることができませんでした)
下記リンクからダウンロードすることが可能です。
https://www.dropbox.com/scl/fo/un763ypw2ylhtb1alhk67/AE0vvyhmMtNO3xVNWNdaE4g?rlkey=qlh4ke5bh4qkjwrf147txaoup&e=2&st=by1ehgcn&dl=0
「hm-mag」をダウンロードするとwindows defenderから警告が表示されますが詳細表示→実行をクリックするとHEMU-Driverが起動します。
キーボードを組み立ててすぐの状態ではキーが反応しないのでドライバーを使ってキャリブレーションをしていきます。この行為を怠るとキーボードが正常に動作しない場合があります
まとめ(仮
HM Xuの組み立てを行い、同時に必要なパーツを紹介しました。
更新log
・タオバオのスタビライザーのリンクを追加しました。
・pORONおよびスタビライザーの実装編を追加しました。
・ソフトウェアのダウンロードリンクを追加しました。