ZENです。今回はPulsarの「Pulsar X lite V2」を簡易的にレビューしていきます。
Pulsarは韓国のメーカーで、低価格で高品質なデバイスを中心にゲーマーから人気を集めているメーカーです。
XliteV2はZOWIEのEC2クローンです。Amazonの公式販売店での価格は約10000円でゲーミングマウスとしてはかなり安くなっています。ここから内容物や特徴についてみていきます。
Xlite V2 Wirelessの内容物は、
- Xlite V2 Wireless
- レシーバー / アダプター
- USB-A to USB-Cパラコードケーブル (レシーバー延長/充電の両用)
- 取扱説明書 / ステッカー
となっています。一般的なマウスと同梱物は変わりないです。
付属のケーブルを利用することでマウス本体とレシーバーの距離を近づけることができます。
レシーバーはマウス本体色と同色になっていてこだわりを随所に感じます。
バッテリーの公称値は約70時間ですが、オートスリープモードが搭載されていて、ソフトウェアでスリープまでの時間も細かく設定できます。
シェルには他の機種にはない独特の穴抜きがされています。マウスの全長に対して平行にいくつもの細いラインがカットされています。
横方向なら盾向きの滑りに対して抵抗があるためまだ許容できますが、縦方向の溝はスリップを低減できないためグリップ性能はほとんどないに等しいでしょう。
ZOWIEのECクローン、エルゴノミクスらしい形状をしています。シェルとサイドに穴が開いていますが、指の触れる部分には空いておらず違和感なく握ることができます。
前作においては指が主に触れる部分に関しても穴があるデザインで、ユーザからは歓迎されていませんでした。
その点指が完全に面と触れるのは素晴らしい改良です。
1万を切る同価格帯G703hとの比較です。703と比べるとややお尻の部分が低くなっており、つまみ持ちにもつかみ持ちにも対応できるマウスです。
G703hのバッテリー持ちは、30~60Hと昨今のマウスの省電力性能の向上やバッテリー容量の増加を鑑みるとずいぶん短いものでした
その点において70hの連続動作を謳うXliteV2は同じ価格帯では対抗馬になりうるマウスです。
デメリット
pulsar xlite v2の懸念点としては二つが挙げられます。
- グリップ性能が皆無
XliteV2は全体がプラスティッキーで703のようなサイドラバーはおろかグリップテープも付属していないため、滑り耐性はないといってよいでしょう。
pulsar公式が販売している「Pulsar SuperGrip for XliteV2」がamazonにて980円で販売されているためそちらを使用するとよいでしょう。
- ソフトウェアが不安定
当稿の下書きを書いている現在、pulsarのマウス管理ソフト「Pulsar fusion wireless mice」という管理ソフトウェアについて様々な障害が報告されています。(本書き23/6/10においては改善された模様)
電池残量表示がずっと100%のままであったり、マクロが反映されないなどです。マウス本体の完成度は高いので改善に注目です。
まとめと評価
「Pulsar XliteV2 wireless」は、ECクローンの中でも他に見劣りしない完成度で、何より1万円を切る破格で販売されています。
つかみ持ち、かぶせ持ちの人に特に適したEC形状は手にフィットし、縦横どちらへの操作性も高めてくれる良い形状です。
発売からかなり年月が経ったG703hがいまだもてはやされる時代ですが、それと同価格帯でそれ以上のスペックを出すXliteV2は低価格でなかなかのパフォーマンスを持つマウスです。
エルゴマウスを買うか悩んでいてG703hが候補になっている場合、Pulsar XliteV2はかなりおススメできるマウスです。