VXE R1ProMax 高コスパハイエンド

VXE R1ProMax 高コスパハイエンド

今回はVXEから発売されているゲーミングマウス、R1ProMaxをレビューします。
VXEはVGNの派生ブランドで、VGNはコストパフォーマンスの高いF1シリーズで「トンボマウス」として一躍有名になりました。
本稿ではブランドを変えて発売されたDragonfly R1ProMaxのレビューをします。

製品について

R1ProMax(以下R1PM)はつかみ持ち、つまみ持ちに最適化された形状のマウスで重量は54gと軽い部類です。
形状はEGG OP1weとpulsar X2の中間ほどで一般的なサイズの手であれば不自由なく握ることができます。

形状OP1we<R1<X2
全長120.6mm x 64.0mm x 37.8mm
重量54g
センサーPAW3395
バッテリー500mAh
対応ポーリングレート125~4000Hz
スイッチKailh White Blade/Sword
接続方式2.4GHz/有線/ドングルオプションで4k
MCUNordic 52840

VXE R1シリーズは5つのスペックが異なるバリエーションで展開しています。

R1,R1Proに使用されているスイッチはhuano製で、前作のF1MOBAに搭載されていたものと同じです。

相違点がかなり多く選び方に迷うかもしれませんが、価格が安いことや安定した動作をさせるためにR1ProかR1PMをお勧めします。

Pro、ProMaxの違いとしては重量とスイッチ、バッテリー容量が挙げられます。
ProMaxが6g重く、スイッチの耐久性に優れておりバッテリー容量が2倍です。
R1Proは5300円ほど、R1PMは6000円程度なので重量にかなりのこだわりがあったり、Huanoスイッチに愛着がある場合以外はR1PMを買うのをお勧めします。

私が購入したのは後発で出たカラーなので約6400円でした。
R1シリーズはブラックとホワイトのみの構成ですが、ProMaxのみに追加でカラフルなオプションがあります。

コーティング

本体は乾いたようなコーティングが施されています。それでいて手に吸い付く表面はかなり優秀なコーティングが施されています。付属しているグリップテープもいらないほどです。
F1シリーズは表面が滑りやすくグリップテープがほぼ必須だったことを考えると順当なアップグレードです。

デザイン

右側面にはVXE R1 PRO MAXの印字があり、Logicoolのゲーミングマウスを意識したかのようになっています。

F1シリーズにはデザインに差はあれど手の平があたる部分にトンボのロゴがありましたが、無くなっています。

底面上部には「VXE XTREME EVOLUTION」と刻印があり、センサー横に電源ボタンとdpi変更ボタン、下部には2.4GHzドングルを収納するためのポケットがあります。

ビルドクオリティ

ビルドクオリティはかなり高いです。トップシェルとサイドシェルのつなぎ目はよく目を凝らしても見えないほどに精巧に組み上げられていて、強く握っても異音がしたりすることはありません。

各ボタンの取り付けも正常で、クリック音を波形化して比較することで音に非対称性がないことも確認できました。

バッテリー

R1ProMaxは500mAhで1000Hzで運用した場合150時間の連続使用を謳っています。
実際に1000Hzでゲームをプレイし、専用ソフトウェアの「V-HUB」でバッテリーの低下を30分ごとに確認し曲線から実際にどのくらいバッテリーが持つかを計算しました。

計算によって約156時間ほど持つことがわかりました。しかしバッテリーは連続使用するよりも定期的に使用をやめることで減りが加速度的になることを抑止することができます。それを含めて考慮すると実際は160~70時間ほど持つのではと思います。

この計算結果は計算結果であり使うポーリングレートや温度によって大きな乖離が生じる可能性があります。あくまで参考程度に。

重量/本体バランス

R1ProMaxは重量54gを公称値としています。
A&D社製の1/2000高分解能軽量器で計測した結果は55.2gでした。

Lamzu AtlantisやNinjutso Soraで見られるようなくびれはなく、ほとんど絶壁なサイドを持っています。

形状で例えるならばPulsar X2が最も近しいです。
中心からやや後ろに高さの頂点があって、前方にかけてなだらかに下っていきます。

X2V2と比較した際、サイドボタンの位置に違いがありました。手をマウスに置いたときに親指が手前のボタンに触れるR1PMに対し、X2V2は奥側のボタンに親指が届いていました。

サイドが絶壁なため、いわゆる逆ハの字よりは一発でベストな握りがわからないという面もありますが裏を返せば自由に握れるということなので幅のあるグリップが可能です。

ソール

初期状態では画像のように3点にソールが張り付けられています。
材質は高純度PTFEで、一般的な初期ソールと比べると滑りもよくエッジが丸みを帯びている高品質なものが添付されています。

このソールはPulsarX2シリーズと共通のものを使用していると思われ、劣化したとしても手軽に買うことができます。(パッケージにも四隅に張るタイプの替えはついています)

メインボタン

R1PMのメインボタンのスイッチにはKailh White Swordが使われています。
とても軽いスイッチで、少し力むとすぐにスイッチが反応します。

クリック音はそこそこ高い音がします。音だけで例えるならばNinjutso sora4kなどの光学式スイッチと似たパチパチとした音です。

ボタン手前側だと跳ね返りも強く、力を入れ始めてから入力までのブレイクも小さいです。

ホイール

ホイールの回し心地は軽く、ノッチ感はかなり小さいです。
ホイールの少しの回転に一動作を割り当てた場合には抵抗が少なく回し過ぎる可能性が大きいため、Valorantでの武器チェンジなどを割り当てている場合には慣れが必要です。

まとめ

中華系マウスメーカーが乱立して価格や性能でユーザを魅了していますが、VXE R1PROMAXは性能と価格どちらも両立した素晴らしいマウスです。

6000円という圧倒的なコストパフォーマンスに加えてトレンドを取り入れた最新の形状、安定した動作と操作性を兼ね備えた優秀なマウスです。

前作F1シリーズで問題視されたコーティングの改善、話題の形状の中間をとった持ちやすい形状など、どの点においても全く隙の無いマウスです。

他社製ハイエンドマウスに全く見劣りしない製品で、少ない予算で高パフォーマンスが手に入るためマウスに詳しくない人にも手放しにお勧めできるマウスです。

最近取り扱い決定を発表したVXE日本正規代理店Rabbit0さんの公式サイト↓

Comments

No comments yet. Why don’t you start the discussion?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です